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ジョジョファン必見「イタリア料理を食べに行こう」で“あの”コースを食べてきた

2023年3月28日

こんにちは!佳琳です。

府中にあるイタリアンレストラン「イタリア料理を食べに行こう」を訪問しました。漫画『ジョジョの奇妙な冒険』にちなんだ店名と料理を出すことで有名なお店です。

第4部に登場した“あの”コースを再現したお料理を実食したので、写真と感想をレポートします。ジョジョファンの方は必見です!

【ジョジョファンの極み】店名の由来

人気ジャンプ漫画『ジョジョの奇妙な冒険』ファンの店主が2020年にオープンしたお店です。

イタリア料理を食べに行こう外観

遠目でも目立つ赤い看板が目印

イタリア料理を食べに行こう外観

ナポリタンも名物のお店で、のぼりが立っています

特徴的な店名は、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」(コミックス33巻)に収録された「イタリア料理を食べに行こう」から名付けられています。

ファンの間では、略して「イタべこ」と呼ばれています。

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店名の由来となったエピソード「イタリア料理を食べに行こう」は、第4部の主人公・東方仗助と友人の虹村億泰が、イタリア人シェフの​トニオ・トラサルディーが営むレストランを訪れる回です。

トニオのレストランにはメニューがなく、客の体調を診断した上で「お客様次第」の料理を提供するシステム。トニオは、自身が作った料理を食べた人を健康にするスタンド能力「パール・ジャム」を駆使して、億泰の体調不良を次々に回復させていく、というストーリーです。

戦闘シーンが多めのジョジョ作品の中でも珍しい、バトル無しのいわゆる「日常回」エピソードです。

今回訪れたレストラン「イタリア料理を食べに行こう」では、原作でトニオが億泰に振る舞ったコース料理4品を、完全再現しています。

【さり気ないジョジョグッズ】アクセスと店内の様子

京王線府中駅から徒歩1分、JR府中本町駅から徒歩10分に立地。

店の出入口横にある棚には、荒木飛呂彦先生のサイン(岸辺露伴のイラスト)や杜王銘菓「ごま蜜だんご」の紙箱、トニオのフィギュア、億泰がトニオの料理を食べて叫んだ「ウンまああ〜いっ」のメッセージカードなどが飾られています。

お店のインテリアに溶け込んだジョジョグッズたちは、あまりにもさり気なさ過ぎて、店員さんにお声かけ頂かなければ気付かないレベルでした笑

店頭に飾られたジョジョグッズ

開店当初のツイートと比べると、岸辺露伴のサインが色褪せており月日を感じます

4席×6卓、2席×1卓、カウンター6席の店内は、お一人様も気軽に立ち寄れそうな雰囲気。

イタリア料理を食べに行こう内観

ナチュラルなインテリアで落ち着いた雰囲気の店内

今回の訪問時は(私を含む)3卓が、“あの”コースを注文していました。

休日の17:30に入店し、あっという間に満席になったので、来訪時は事前予約がおすすめです。

“あの”コース「トラサルディー」実食

億泰が食べた料理を再現した“あの”コースは、その名も「トラサルディー」。特別なコースなので、事前に電話予約の必要があります。

コース内全てのメニューについて、店員さんが調理のポイントや独自の考察を説明(熱弁)してくださります!

以下、お店から伺ったメニューの解説と実食した感想を、お料理の写真とともにご紹介します。

ミネラルウォーター

ミネラルウォーター

ミネラルウォーター

原作では「キリマンジャロの5万年前の雪どけ水」が提供されますが、さすがに用意できなかったとのこと笑

代わりにイタリアのミネラルウォーター「アクアパンナ」1瓶(750ml)がサービスされました。

クセのないスッキリとした味わいで、ごくごく飲み干してしまいました。

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別途、ドリンクメニューも提供されるので、お好きなアルコール・ソフトドリンクとともに“あの”コースを堪能できます!

1品目:モッツァレッラチーズとトマトのサラダ

モッツァレッラチーズとトマトのサラダ

モッツァレッラチーズとトマトのサラダ

前菜はいわゆるカプレーゼ。トニオの出身地である南イタリア・ナポリの郷土料理です。

食材の切り方や盛り付け、ボリューム感も、原作のイラスト通りに再現されていて驚き!

モッツァレッラチーズとトマトのサラダ

引用:ジョジョの奇妙な冒険33巻30ページ

店員さんの解説では、イタリアでは通常食べられないワカメをドレッシングに使った点が特徴的とのこと。

「人々が快適な気分になるため料理」を求めて世界中を旅したトニオが、杜王町で出会った「海の幸」をイタリア料理に取り入れたことが伺えます。

今回提供された「モッツァレラチーズとトマトのサラダ」には、北海道白糠町産のモッツァレラチーズを使用。モッツァレラの脂肪感と甘酸っぱいトマトがよく合います。

白ワインビネガーやレモンが効いた酸味強めのドレッシングは、ワカメの磯の香りがふわっと漂います。

ボリュームがありますが、さっぱりとした味わいでペロリと平らげてしまいました。

2品目:娼婦風スパゲティー

娼婦風スパゲティー

娼婦風スパゲティー

ナポリ発祥のパスタ料理、別名プッタネスカ。

イタリアの冷蔵庫に必ずあるメジャー食材(トマトやオリーブなど)が使われるので、家庭料理に近いそうです。

「娼婦風スパゲティー」も、原作のイラスト通り忠実に再現されています。

「娼婦風スパゲティー」原作イラスト

引用:ジョジョの奇妙な冒険33巻45ページ

店員さんの解説では、パルメザンチーズを最初から振りかけて提供するのがポイントだそうです。

にんにくを使ったパスタには通常チーズはかけませんが、億泰のように辛い物が苦手な人でも食べ進めたくなるようにあえてチーズをかけたのでは?とのことでした。

娼婦風スパゲティー

チーズが満遍なくかけられています

トマトのコクとほのかな酸味を感じるソースの中に、グリーンオリーブやブラックオリーブなどの具材が散りばめられています。ミニトマトは、加熱されて甘さが一層引き立ち、驚くほどジューシー。

唐辛子は油でこんがり揚げられていて、ソース全体に辛みと香ばしさをプラスしています。唐辛子の刺激的な辛さとオリーブの塩気が、トマトの旨味とチーズのまろやかさに包まれて渾然一体となった美味しさ。

原作では「節分で年齢の数だけ豆を食べようとして気づいたら一袋平らげてしまうような、引きずり込まれる辛さ」「食べるほどお腹が空いてもっと食べ進めたくなる味」と表現されていましたが、億泰のように病みつきになりそうな、旨辛パスタでした!

3品目:小羊背肉のリンゴソースかけ

小羊背肉のリンゴソースかけ

小羊背肉のリンゴソースかけ

羊肉を使ったメインディッシュ。店員さんによると、この羊料理の再現が一番難しかったそうです。

前菜のカプレーゼやパスタ料理は、原作コミックスに詳細なレシピが紹介されていますが、「小羊背肉のリンゴソースかけ」には、メニュー名と一コマだけある料理のイラスト、億泰が食べた感想「リンゴソースの甘酸っぱさと肉汁が喉を通るたびに幸せを感じる」しかヒントがありません。

「小羊背肉のリンゴソースかけ」原作イラスト

引用:ジョジョの奇妙な冒険33巻70ページ

しかも、南イタリアの港町出身のトニオが、メインディッシュに突然、北イタリア風の羊料理を出すのは唐突な印象。

また、オーブンや石板を使ってじっくり火を通す調理法が一般的な羊肉は「しっとり柔らかい」食感になるのが自然で、「肉汁が喉を通るたびに幸せを感じる」という感想が出てくるのは、違和感があるとのことでした。

「小羊背肉のリンゴソースかけ」の再現にあたり、『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』で明かされた「トニオの出自」にヒントを得たそうです。

トニオの本名はアントニーオ・ヴォルペで、没落貴族の出身であることが明かされます。ヴォルペ家の跡取り息子だったトニオは、貴族の身分でありながら料理人の道を志したために、父親に勘当されてしまいます。

生家と絶縁後、トニオは亡くなった母親の旧姓である「トラサルディー」を名乗り、料理修業の旅に出たと本作には記されています。

世界各国で修業を積む中で、料理を通じて食べた人の生体反応を活性化させて健康にするスタンド能力に気付き、最終的に日本の杜王町で自身のお店を開くことになりました。

\トニオの裏話だけでなくスタンド能力がチート過ぎて退場させられたフーゴの後日談が読めるのでおすすめ/

トニオの出自を踏まえた上で店員さんが考察するには、トニオにとっては羊肉は滅多に食べられないご馳走で、自宅に人を招いて料理でもてなす貴族文化の名残から、自身のコース料理のメインディッシュに取り入れたのでは?とのことでした。

一方で、没落貴族の家にオーブンなど大掛かりな調理器具やお抱えのシェフがいるとは考えにくく、家庭料理の延長としてフライパンで焼く調理方法を選んだそうです。

いざ実食!フライパンの中に残った羊の脂にリンゴと白ワインを混ぜて仕上げた特製ソースが、お肉一面にたっぷりかかっています。

小羊背肉のリンゴソースかけ

お肉にソースをたっぷり絡めて食べます

リンゴソースは喉越しが良く、酸味とほのかな甘みを感じます。羊の風味が強く、まるで肉汁のよう。

お肉も柔らかくてジューシーで、ソースと一緒に食べると「肉汁が喉を通るたびに幸せを感じる」という感想にも納得。

付け合わせの野菜は、ルッコラと蒸したアスパラガスとでした。アスパラガスは、歯触りがよく甘さが引き出されてシンプルに美味しい。ルッコラの青さと苦味は、リンゴソースとよく合います。

大ぶりのラムチョップが2本と、かなりボリュームがありましたが、酸味強めの爽やかなソースのおかげで完食できました。

4品目:プリン

イタリアプリン

イタリアプリン

デザートは昔ながらのイタリアプリン。むっちりとした硬めの食感でした。

たっぷりかかったカラメルソースは苦味がかなり強く、卵感がしっかりとしたプリンと合わさって、大人の味わい。

カフェ

通常コースのカフェメニューの中から、好きな飲み物を一つ注文できます。季節のハーブティーは、カモミールとパイナップルジャスミンティーの2種類から選択できました。

カフェメニュー

仗助が注文したカプチーノもカフェメニューにあります!

デザートと飲み物が付いて大満足のコースでした!満腹です…!

エスプレッソ

エスプレッソ

パイナップルジャスミンティー

パイナップルジャスミンティー

終わりに

料理の提供はゆっくりめで、3時間ほど滞在しました。トラサルディーコースは一人6,500円税別。カード可、電子マネー・QRコード決済は不可。

退店時に店員さんから、お土産のお菓子を頂きました。

「イタリア料理を食べに行こう」のお土産

焼きメレンゲのようなサクホロのお菓子

“あの”コースは、レシピはもちろん、料理の盛り付けまで完全再現されていて感動しました!

見た目も原作のイラスト通りのインパクトなので、写真映えする反面、量はかなり多かったです。空腹で臨むことをおすすめします。

全体的に酸味を感じる爽やかなメニューが多く、どの料理も最後まで飽きずに美味しく頂けました。

特に「小羊背肉のリンゴソースかけ」は、このお店でしか味わえない唯一無二の逸品でした…!

”あの”コース以外の料理も美味しそうだったので、再訪して別のメニューも開拓したいです。ご馳走様でした!

店名 イタリア料理を食べに行こう
住所 東京都府中市宮町1丁目9−12
営業時間 Lunch 11:30〜15:00/Dinner 17:30〜22:00
定休日 年中無休
TEL 042-319-1925
公式サイト https://www.italiantabeniikou.com/
Web予約 食べログで予約する
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※上記は執筆時点(2023年3月)の情報です。ご訪問にあたっては最新情報をご確認ください。

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